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ジャン=シャルル・ロシュー
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パリ6区にある「ジャン=シャルル・ロシュー」は
シックなインテリアのショコラティエ。
まるでジュエリーショップのような店内には
ワニ、馬、ねこ、赤ちゃん、エッフェル塔……
いろいろな形のチョコレート・オブジェが
飾られていて、なんだか楽しい雰囲気。
動物なども、いまにも動き出しそうな精密さです。

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私たちがお店におじゃましたときに
ちょうどお客さまでにぎわっていました。
日本からやってきた女の子2人組は
クロコダイルの型押し風のボックスに
どのボンボン・ショコラを詰めようかと悩んでいる様子。
ジャン=シャルルさんは、ひとつひとつ説明しながら
お客さんがショコラを選んでいくのを待ちながら
ていねいにボックスに詰めていきます。

じっくりとコミュニケーションしながら
お客さんが欲しいものを探っていく
ジャン=シャルルさん……やさしい!
パリでは、お菓子屋さんやパン屋さんでも
店員さんとお客さんが1対1で対面しながら
選んでいくお店が多いですが
こんなシチュエーションに緊張してしまう私にとっては
ジャン=シャルルさんのあたたかい対応が、まぶしいほど。
お客さんたちも、欲しいものが手に入れられて満足そうでした。

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さて、お買い物が一段落したところで、
ジャン=シャルルさんから
「サインしましょうか?」
「一緒に写真をとりますか?」の声。
女の子たちは「きゃあ!」と、大よろこび。
チョコレート好きたちにとって、ジャン=シャルルさんは
あこがれの人なんだなぁ……と実感するとともに
チョコレートがおいしいことはもちろんだけれど
このフレンドリーさが人気の秘密なんだなぁと感じました。
旅先でのハッピーでサプライズな思い出になりますよね。

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お客さんとのコミュニケーションを
大切にしているというジャン=シャルルさん。
お店に自ら立つことも多くて、お客さんとの会話から
新しいチョコレートが生まれることも。
昨年、話題を呼んだ葉巻風味のチョコレートも
お客さまとのおしゃべりがきっかけになって生まれたもの。
そのムッシューは、おやすみになる前に
ジャン=シャルルさんのチョコレートと一緒に
葉巻をたしなむのが、楽しみなんだと語っていたそう。
そのお話にインスピレーションを感じた
ジャン=シャルルさんは、
9種類の葉巻の中から、3種類をブレンドして、
ミルクに風味をうつして、チョコレートにすることに成功。
スモーキーな香りが、口から鼻にぬけて、ふわっと広がる
余韻たっぷりの大人なチョコレートに仕上がりました。

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そして、個人的な心残りは、限定で作られているという
フレッシュフルーツを使ったタブレット・チョコレート。
季節のフルーツをまるごとチョコレートで包んでいるのだそう。
いちごのタブレットの写真が飾られていたのですが
これは、絶対においしいに違いない!!!
毎週土曜日だけのお楽しみとのこと。
パリにいらっしゃる方はぜひお試しください。

editor : koko tashima

ジャン=シャルルさんのチョコレートの世界について紹介している
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです

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ジャック・ジュナン フォンダー・アン・ショコラ
「子どものころから、お菓子が好きだったんだよね」
「お菓子でみんなが喜ぶのがうれしくてね」
「お母さんが、本格的なお菓子を作ってくれていたんだ」
など、パティシエになったきっかけは、みんなさまざま。
今回、取材させていただいた中でも、
ちょっとユニークな経歴をお持ちなのが
ジャック・ジュナンさんです。

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昨年12月、北マレ地区に、ブティック&サロン・ド・テ
「Jacques Genin fondeur en chocolat」をオープンした
ジャックさんは、アルザス地方で幼少時代を過ごしました。
あるとき人生がすべてイヤになってしまい
すべてを捨てて、ヒッチハイクをしたのだそう。
その車の向かった先は……パリ。
そのときは、行き先も何をするのかも
どうでもよかったという、ジャックさん。

パリのレストランの見習いに
入ったことから、彼の人生は変わります。
生まれてからずっと、縁もゆかりもなかった
レストランの世界に、次第に魅せられていき、
努力家でもあったジャックさんは、
パリ近郊のレストランの経営を任せられるまでに。
そして28歳のとき、パリ6区に
レストラン「バジック」をオープン。

それまでは、経営だけだったそうですが
このとき、はじめて自らキッチンに立つことになりました。
この経験から「作る」ことに目覚めたというジャックさん。
さらに、チョコレート作りに興味を持ち
32歳のときに「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」へ。
アトリエで、その才能を開花させて
パティスリーのレシピ開発を担当しました。

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アトリエ「フォンダー・アン・ショコラ」を
立ち上げたのは36歳のとき。
「フォンダー・アン・ショコラ」とは、
フランス語で、チョコレートを鋳造する人という意味。
飾り気のない名前に、職人らしい意気込みが感じられます。
15区にかまえた小さなアトリエで作る
ボンボン・ショコラやキャラメル、ヌガーは評判を呼び、
ガストロノミー・レストランや老舗ホテルなどから
オーダーが入るまでになりました。
そして、小さなアトリエを飛び出して
ずっと抱いてきた夢を実現しようとジャックさんは、
ブティックを開くまでにたどりついたのです。

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ジャックさんのアトリエにいるスタッフの中には
調理師学校の卒業者や、製菓の経験者ではない人も。
「お菓子を愛する気持ち、
 学びたいという気持ちがあればいいんだよ。
 でも、彼を迎え入れた自分には、責任がある。
 自分の持っているすべてを、伝えてあげなければね。」
人と人、人と味わいの出会いを大切にしたいというジャックさん。
それは、ご自身がたどってきた道に通じるのかもしれません。

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さまざまな経験を乗り越えて、
これだ!と思える世界と出会うことができたジャックさん。
ひとつのところにとどまることなく
興味を持った新しい世界に飛び込んでみる、
その軽やかさとパワー。
この素敵なお話と、ジャックさんが手がけるお菓子。
からだのどこかで、ほろほろっとほどけて、
全体にすっとしみわたっていくような、やさしさを感じました。
やわらかい中に強さもある、あの味にまた出会いたい
そんな心に残るお店です。

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editor : koko tashima


ジャックさんのブティックとお菓子について紹介している
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです

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ふたつのフルーツタルト
『パリのお菓子屋さん』に登場する
お菓子屋さん「Sucre Cacao シュクレ・カカオ」。
このお店は、パリの下町の雰囲気がただよう
20区のガンベッタというカルチエにあります。

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お店をたずねると、お店の前で
スクーターに乗っている男の子がいます。
コーディネーターの伊藤さんの姿を見つけると
「アヤ、アヤ!」と、とてもうれしそう。
伊藤さんの手をぎゅっとつないで放さない姿が
ほほえましい男の子は、7 歳のアントワーヌくん。
「シュクレ・カカオ」パティシエのジェームスさんと
お店を切り盛りするソフィーさんの息子さんです。
そして、ソフィーさんの後ろについて
10歳のアメリちゃんが出てきました。
「はじめまして!」

今日の撮影では、子どもたちが
フルーツタルトづくりにチャレンジ!
お店の裏手の通り沿いにある、
アトリエにおじゃましました。

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お姉ちゃんのアメリちゃんは、
名前を刺しゅうしたコック・コートに着替えます。
アメリちゃんは、普段からお菓子づくりが大好き。
学校が終わると、毎日のようにアトリエに入って
チョコレートのグラサージュをしたり、マカロンを作ったり
パパのお手伝いをよくしているのだそう。すごい!
「じゃあ、将来はパティシエかな?」と言うと
「算数の先生になりたいの」と、ちょっとはにかみます。

今日は、タルト台はパパに用意してもらって
デコレーションからはじめます。
タルト台に、まずカスタードクリームをしぼって
粉糖をふりかけて、ベースを作ります。

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どんなふうにフルーツを並べようかな?
アメリちゃんとアントワーヌくんは、ちょっと思案顔。
「自由にやっていいんだよ、思うままにね」
「そうだ、絵を描くみたいにね」とパパ。

たしかに、四角いタルト台は、
まるで、まっ白なキャンバスのよう。
その声に背中を押されて、いちごとフランボワーズを
ふたりは手にして、いろどりよく並べていきます。
いちごはアメリちゃんが上手にナイフを使って
へた取りをして、カットしました。

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出来上がりの絵がだんだんと見えてきたのか
ふたりとも、次第に手が早くなっていきます。
フルーツを並べるあいだは、ふたりとも夢中。
仕上げに、チェリーをのせて
とっておきの金箔を散らせると
お店に並べても、ひけをとらない美しい仕上がり!

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そのあとはもちろん、みんなで「いただきます!」
香りがよくて、すこし酸味のあるベリーに
やわらかい甘みのカスタードがよく合います。

パティシエのパパの教えのもと
子どものころから自由な感性でお菓子をつくって、
おしゃべりしながら、みんなで食べる……
そんな楽しい時間とともに
甘酸っぱいフルーツタルトは、
アメリちゃんとアントワーヌくんにとって
きっと大人になっても忘れない
大切な味になるんだろうなぁ。

アトリエのドアを開け放すと
ご近所さんも、代わる代わる顔をのぞかせて
「ジェームス、ボンジュール」「なにしているの?」
ふたりの作った、ふたつのフルーツタルトを囲んで
いつのまにか、パーティになっていました。
これもパリならでは……という楽しいひとときでした。

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editor : koko tashima

そんなやさしいパパでもあるジェームスさんのお菓子を紹介した
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちら

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パリのお菓子屋さん取材記
4月下旬から5月初旬にかけて
『パリのお菓子屋さん』の取材のために
パリに行ってきました。
ケーキに、マカロン、チョコレート……
たくさん、たくさんお菓子を見て、
香りを楽しんで、
それから、もちろん味わってもみなきゃ! !
……と張り切って、パリへ向かいました。


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4月下旬に出発したのは、
イースターが終わると
パリのお菓子屋さんでは
まっ赤なベリーなどを使った
色あざやかなお菓子が並びはじめるから。
愛らしい見た目のお菓子には
「あぁ、春がやってきた!」という
よろこびがいっぱいに感じられて
それだけで心が踊ります。

(写真は、本書に登場する
 Jacques Genin fondeur en chocolatのアトリエです。
 いちごのタルトを作っているところを見せてもらいました。)


今回、パリ在住のジャーナリスト
伊藤 文さんのコーディネートで、
30軒のパリのお菓子屋さんをたずねました。

さまざまな経験を経て、自分の夢のお店を持ったパティシエ。
自由な感性で、新しいお菓子を生み出しているパティシエ。
お菓子だって出来たてがいちばん!と
フレッシュさを大事にしているパティシエ。
グルメな伊藤さんに、いろいろと教えてもらいながら
パティシエたちにお話をうかがい
お店にやってくるお客さんたちの様子を見ていると、
「おいしいものを作る」ということは
「笑顔としあわせを作る」ということなんだなぁ
と感じることができました。

さてさて、30軒のお菓子屋さんの取材を終えて
東京に戻ってきたとき、
私の体重は、しっかりプラス2キロ!!!

そんな私の体当たり(!?)
パリのお菓子屋さんエピソードを
このブログの場を借りて、すこしずつ紹介します。

editor : koko tashima


『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちら
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パリのお菓子屋さん
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8月12日に新刊『パリのお菓子屋さん』を発売いたします。

パリを旅する楽しみのひとつが、おいしいお菓子!

ころんとした形も色合いも愛らしいマカロン、
つやつやとしたチョコレートに表面をおおわれたエクレア、
カカオの風味が口いっぱい広がる、ボンボン・ショコラ、
バラの香りがエレガントなルリジューズ。

パリで出会って「おいしい!」「かわいいね!」と、
思わず目をまるくしたお菓子をあげると、きりがないほど…
そんなすばらしいお菓子を生み出す
パリのお菓子屋さんを、私たちはたずねました。

パティスリーからサロン・ド・テ、ショコラティエに、
コンフィズリー、そしてアイスクリーム・ショップまで。
見た目も美しい、お菓子の数々を生み出す
パティシエたちのお店30軒と
おすすめのお菓子を、写真とともにたっぷり
紹介するガイドブックです。


ギャラリー・ドゥー・ディマンシュでは
本書ご購入の予約を受け付けています。
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