2009-08-10
ジャン=シャルル・ロシュー
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パリ6区にある「ジャン=シャルル・ロシュー」は
シックなインテリアのショコラティエ。
まるでジュエリーショップのような店内には
ワニ、馬、ねこ、赤ちゃん、エッフェル塔……
いろいろな形のチョコレート・オブジェが
飾られていて、なんだか楽しい雰囲気。
動物なども、いまにも動き出しそうな精密さです。
私たちがお店におじゃましたときに
ちょうどお客さまでにぎわっていました。
日本からやってきた女の子2人組は
クロコダイルの型押し風のボックスに
どのボンボン・ショコラを詰めようかと悩んでいる様子。
ジャン=シャルルさんは、ひとつひとつ説明しながら
お客さんがショコラを選んでいくのを待ちながら
ていねいにボックスに詰めていきます。
じっくりとコミュニケーションしながら
お客さんが欲しいものを探っていく
ジャン=シャルルさん……やさしい!
パリでは、お菓子屋さんやパン屋さんでも
店員さんとお客さんが1対1で対面しながら
選んでいくお店が多いですが
こんなシチュエーションに緊張してしまう私にとっては
ジャン=シャルルさんのあたたかい対応が、まぶしいほど。
お客さんたちも、欲しいものが手に入れられて満足そうでした。
さて、お買い物が一段落したところで、
ジャン=シャルルさんから
「サインしましょうか?」
「一緒に写真をとりますか?」の声。
女の子たちは「きゃあ!」と、大よろこび。
チョコレート好きたちにとって、ジャン=シャルルさんは
あこがれの人なんだなぁ……と実感するとともに
チョコレートがおいしいことはもちろんだけれど
このフレンドリーさが人気の秘密なんだなぁと感じました。
旅先でのハッピーでサプライズな思い出になりますよね。
お客さんとのコミュニケーションを
大切にしているというジャン=シャルルさん。
お店に自ら立つことも多くて、お客さんとの会話から
新しいチョコレートが生まれることも。
昨年、話題を呼んだ葉巻風味のチョコレートも
お客さまとのおしゃべりがきっかけになって生まれたもの。
そのムッシューは、おやすみになる前に
ジャン=シャルルさんのチョコレートと一緒に
葉巻をたしなむのが、楽しみなんだと語っていたそう。
そのお話にインスピレーションを感じた
ジャン=シャルルさんは、
9種類の葉巻の中から、3種類をブレンドして、
ミルクに風味をうつして、チョコレートにすることに成功。
スモーキーな香りが、口から鼻にぬけて、ふわっと広がる
余韻たっぷりの大人なチョコレートに仕上がりました。
そして、個人的な心残りは、限定で作られているという
フレッシュフルーツを使ったタブレット・チョコレート。
季節のフルーツをまるごとチョコレートで包んでいるのだそう。
いちごのタブレットの写真が飾られていたのですが
これは、絶対においしいに違いない!!!
毎週土曜日だけのお楽しみとのこと。
パリにいらっしゃる方はぜひお試しください。
editor : koko tashima
ジャン=シャルルさんのチョコレートの世界について紹介している
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです