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『パリのお菓子屋さん』パーティ in Paris
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『パリのお菓子屋さん』の発売を記念して
パリでパーティが行われることになりました!

会場は、11区のポールベール通りにある
フードをテーマにした本屋さん「ラ・ココット」
日時は、9月5日金曜日の18時スタートです。

「ラ・ココット」は食べ物にまつわる、
さまざまな本をセレクトしたブックショップ。
キッチン用品など、かわいい雑貨も並ぶ、
楽しいお店です。

パリにいらっしゃる方は、
ぜひお立ち寄りください。


* 『パリのお菓子屋さん』については
 こちらをご覧ください。


* 「ラ・ココット」をはじめ
 パリの個性的な本屋さんを紹介した
 書籍『パリの本屋さん』はこちら……。

ア・レトワール・ドールのドゥニーズさん
ムーラン・ルージュのほど近く
「A l’Etoile d’Or ア・レトワール・ドール」は、
以前『パリジャンたちのおいしいパリガイド』
イラストレーターのエルヴェ・チュレ
おすすめのお菓子屋さんとして紹介していて
個人的に気になっていたお店。

この「ア・レトワール・ドール」は
ドゥニーズ・アカボさんが探し歩いた
フランス中のおいしいお菓子が集まる
まさに「フランスのお菓子の家」ともいえる
コンフィズリーなのです。

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ドゥニーズさんは三つ編みのヘアスタイルに、
タータンチェックのスカートとネクタイという
ファッションが、トレードマークのマダム。

このスタイルは、いつから?とたずねると
宗教団体の寄宿学校に通っていた学生時代から
気に入って、守り続けているものなのだそう。
学校ではボーイスカウトのような活動をしたり
水兵さんのお手伝いをしたり……
キャプテンだったというドゥニーズさんが
女の子たちの先頭に立って
いきいきと活動する様子が目に浮かぶようです。

「キルト・スカートは夏向けのもの冬向けのものもあるし
 きっと70着以上、数えきれないほど
持っているのよ」と、笑って教えてくれました。

10年以上前からお知り合いだという
伊藤さんも驚くほど、その容姿とパワーは
まったく変わっていないのだそう。
グルマンでいることが、元気の秘けつなのかもしれませんね。

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このキュートなスタイルはもちろんですが
ドゥニーズさんが「カルチエの人気者」だという理由は
お店を訪ねると、すぐに分かるはず。
ドゥニーズさんは、おしゃべりが大好き!
とにかく楽しい方なのです。

お客さんがやってくると、その人の好みを聞きながら
おすすめのものを教えてくれるのですが
その説明が、とてもとても熱心。
お菓子が大好きなんだなぁということが
よく伝わってきますし
なにより、ドゥニーズさんがすすめてくれる
お菓子なら間違いはないはず!と感じさせます。

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お店には、リヨンのベルナションのチョコレート
ブルターニュ地方キブロンのルルーさんのキャラメル
リヨンのベルナール・デュフーさんのチョコレート
ディジョンのファブリス・ジロットさんのチョコレート
ロレーヌ地方のフランク・ケストナーさんのチョコレート
などなど、ドゥニーズさんがフランスの地方の町をめぐって
出会った、とっておきのお菓子が並びます。

「おいしいものは地元の人に聞くのがいちばん」
というドゥニーズさん。
その方法は?とたずねると
「とにかくシックな服を身につけて町に出るの。
そうして、カフェでおしゃべりしている
シックな恰好をしたマダムたちに
上品に(!!)声をかけるのよ。
『このあたりで評判のいい
 お菓子屋さんはございますか?
 パリへのとっておきのおみやげに
 したいものですから』ってね。
そうすると、みんなあれは?これは?と
喜んで教えてくれるわ」と
茶目っ気たっぷりに
身振り付きで語ってくれました。
その様子が、またまたチャーミング!

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そんなドゥニーズさんとのおしゃべりは
お菓子が持つストーリーを感じることができて
さらにお菓子を味わい深いものにしてくれるはず。
パリのおみやげ探しに、ぜひ立ち寄ってほしい
お店のひとつです。

editor : koko tashima


「ア・レトワール・ドール」も登場する
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです。

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サダハル・アオキのミルフィーユ
日本からパリに渡って、お店をオープンさせた
青木 定治さんのことは、よくうかがっていましたが
お会いするのは、この取材がはじめて。
青木さんがインテリアをほとんど手作りしたという
ヴォジラール通りにあるお店を取材させていただきました。

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青木さんの最初の印象は、とてもエネルギッシュな方。
なんでも楽しもうよ!というようなパワーが感じられて
ぐいぐいと引き込まれるようなムードにあふれています。

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コーディネーターの伊藤さんは、青木さんと
長年のお知り合いということもあって
「まずは、これを食べてみてよ」と
新作のミルフィーユ「ピクニック」をいただくことに。

かわいらしいピンクのギンガムチェックのペーパーに
包まれたミルフィーユは、いちごがのぞいて愛らしい姿。
そして、ペーパーごと手にして
サンドイッチのような感覚で
そのままがぶりと、かぶりつくことができます。
ミルフィーユというと、おいしいけれど
きれいに食べるにはどうしたらいいの?と
躊躇してしまいますが、これなら食べやすい!

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フランス語で「フイユタ−ジュ」と呼ばれる
パイ生地は、層の重なりもしっかりパリッと
さくさくっとして軽やか。
このパイ生地にサンドされた
「クレーム・パティシエール」(カスタードクリーム)が濃厚で
さわやかな酸味のある、いちごとぴったり。
バターの風味のいきたパイ生地と
あまいクリームと、さわやかないちごが
ひとくちめから一緒に楽しめるなんて、しあわせ!

「大人が、子どもみたいに
 口のまわりをクリームでべたべたにしながら
 夢中でケーキをほおばっている姿って、
 チャーミングじゃないですか?」という青木さん。
たしかに、ひとくちほおばったら
そのまま食べ終わるまで夢中でしたと、
大きくうなずきました。
そして、そんな人々の姿を想像しながら、
お菓子を考えるのって、なんだか楽しそう……
作る側も、きっと笑顔になってしまうのでは?と思いました。

取材の少し前に、ミルフィーユの
コンクールに出場したばかりという
青木さんの作るパイ生地は、
エシレ発酵バターを使うなど素材にこだわって
その作り方も基本を大事にしているので、評価も高いそう。
定番メニューのミルフィーユ・ヴァニーユや
抹茶を使ったミルフィーユなどもブティックで人気の品で
プロのパティシエさんの中にも、ファンがいるほどなのです。

「お菓子作りは手品みたいなもの。
 うわっと驚いてもらえたら成功です」
という青木さん。
人を楽しませたい、よろこばせたいという思いが
おいしいお菓子と、チャーミングなおしゃべりから
伝わってきました。

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editor : koko tashima


「サダハル・アオキ」のブティックも紹介している
『パリのお菓子屋さん』の詳細は、こちらです。

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ラ・メゾン・デュ・ショコラ vol.2
「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」が30周年を迎えた
2007年に、クリエイティブ・ディレクターとなった
ジル・マルシャルさん。

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「ル・クリヨン」「プラザ・アテネ」「ル・ブリストル」など
パリの伝統あるパラス・ホテルで経験を積んできたジルさん。
シェフ・パティシエをつとめた「ル・ブリストル」では
チョコレートだけのデザートメニューを発表し、
話題になりました。
エレガントで繊細、そして遊びごころあふれる
クリエーションを生み出すジルさんが、
お菓子を作ることに興味を持ったのは、12歳のときのこと。

家の近くにあったパン屋さんのキッチンをのぞいて
自分もやってみたい!と思うようになったのだそう。
そして、ご両親には内緒で、パン屋さんで
お手伝いさせてもらうことに……。
毎朝4時に、窓から自分の部屋を抜け出すと
パン屋さんへ向かって、パンやお菓子を作るお手伝い。
そして7時には、部屋に戻って
ベッドに入り、眠っていたふりをしていたのだそう。
きっとジルくんの目には、
パン屋さんがとてもかっこよく、
そして、パンやお菓子を作ることが
うれしくてたまらなかったのでしょうね。

しかし、あるとき「子どもがこんな早朝に
なにをしているんだ?」と警察から質問を受けて
部屋を抜け出していたことがご両親に伝わってしまいました。
ジルくんは、ご両親にいままでの
パン屋さんでのことを正直に話して
その思いを伝えたのだそう。

そうすると、ご両親は「コレージュを終わらせるまでは
きちんと勉強をして、そのあとは、
自分の好きな道に進みなさい」と
ジルくんの本気に応えてくれました。
(コレージュとは、フランスの中等学校で、
 日本の小学校6年生から中学校3年生にあたる
 4年制の学校のこと。
 ジルくんは当時12歳だったので、
 コレージュの1年生のときに
 お菓子の世界と出会ったのですね。)

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ジルさんの家は当時、子どもが15人という大家族!
日曜日や、クリスマスなどのイベントは、
いつもにぎやかで、お祭りのようだったそう。
そんなときに、おばあちゃんが作ってくれる
ミラベルのタルトがとてもおいしかった……。
そんな家族の思い出から、ジルさんにとって
お菓子は、みんなでよろこびを分かち合うものという
しあわせなイメージを持っていると教えてくれました。

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「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」は、いままで
世界中のどのお店でも同じ味と品を楽しめるようにしてきましたが
それぞれの国や地域が持つ、季節のイベントに
ふさわしいクリエーションも考えてみたいというジルさん。
旅が好きで、それぞれの文化に触れることを
そして、子どものころの思い出からイベントを
大切にしている、ジルさんらしい新しいチャレンジですね。
パリのブティックだけ、そして日本のブティックだけの
新しいチョコレートが登場する日が、いまから待ち遠しいです。

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『パリのお菓子屋さん』は、全国書店で発売日を迎えました。
本屋さんで見つけてくださった方もいるかもしれませんね。
今日エピソードを紹介した「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の
すばらしいボンボン・ショコラ、そしてエクレアをはじめ
パティシエたちが生み出した、おいしそうなお菓子の写真もたっぷり!
ぜひお手に取って、お楽しみください。

editor : koko tashima

『パリのお菓子屋さん』については、こちらをご覧ください。

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ラ・メゾン・デュ・ショコラ vol.1
「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」は
日本にもブティックがあるので、ご存知の方も多い
チョコレート・ショップではないでしょうか?

このお店をたちあげたロベール・ランクスさんは
チョコレートをフランスの文化にまでした
といわれるショコラティエなのです。

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彼が「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」をオープンした
1977年当時のフランスでは、
チョコレートは、あまり重要視されていませんでした。
製菓学校でも、専門的に
チョコレートについて教えるコースはなく、
チョコレートづくりは、職人が行うもので
パティスリーのように創造性を発揮する必要はないというふうに
考えられていたのだそう。
う〜ん、いまとなっては、なんとも意外!
もったいないような気持ちすらしますね。

フランスではじめてチョコレートが上陸した
バスク地方で生まれたロベールさん。
チョコレートについて学ぶためにスイスへ渡りました。
そして戦後、パリに戻ってきたものの
チョコレートだけのお店では難しいと考え
パティスリーとお総菜屋さんを兼ねた
お店を1955年にオープンしました。

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それから20年近くの年月を経て……
さまざまなお店でチョコレートを
試してみましたが「おいしいチョコレートがない!」と
がっかりしていたロベールさんは、そのうちに
「自分が本物のチョコレートを作らなくて、誰がする?」
そう、考えるようになったのだそう。
このとき、ロベールさん48歳。
当時は1粒12グラム以上の大きなボンボン・ショコラが
主流だった中で、ロベールさんが作り出したものは
8グラムという小さなサイズ。
しかし、その中のガナッシュは、風味豊かなもの。
フルーツの果肉をそのままとじこめたり
ミントなどハーブの香りと味わいをうつしたりと、
新しいボンボン・ショコラの世界を生み出しました。


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当時のパリの様子を聞き、
美しい「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のブティックを眺めながら
ショコラティエたちのいまの活躍ぶりを思うと
はぁっと頭が下がるような思いがしました。
いくつになっても、好きなものへの熱い思いがあれば
ダイナミックにチャレンジできるのですね。
「それって、いいなぁ、うらやましいなぁ。
自分だったら、どんなことだろう?」と思いを馳せてみたり……。

そうして、なにより
いま、こうして、いろいろな味わいの
おいしいチョコレートを楽しめるのは、
ロベールさんのおかげかもしれないと思うと
「どうもありがとう!」と伝えたい気持ちになりました。

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現在「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」では
ロベールさんの思いを引き継ぎ、
ジル・マルシャルさんがクリエイティブ・ディレクターに。
ジルさんの子どものころのお話が、とてもチャーミングだったので
またあらためて、ご紹介したいと思います。

editor : koko tashima


ラ・メゾン・デュ・ショコラも登場する
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです

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