2009-08-11
ラ・メゾン・デュ・ショコラ vol.1
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book
「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」は
日本にもブティックがあるので、ご存知の方も多い
チョコレート・ショップではないでしょうか?
このお店をたちあげたロベール・ランクスさんは
チョコレートをフランスの文化にまでした
といわれるショコラティエなのです。
彼が「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」をオープンした
1977年当時のフランスでは、
チョコレートは、あまり重要視されていませんでした。
製菓学校でも、専門的に
チョコレートについて教えるコースはなく、
チョコレートづくりは、職人が行うもので
パティスリーのように創造性を発揮する必要はないというふうに
考えられていたのだそう。
う〜ん、いまとなっては、なんとも意外!
もったいないような気持ちすらしますね。
フランスではじめてチョコレートが上陸した
バスク地方で生まれたロベールさん。
チョコレートについて学ぶためにスイスへ渡りました。
そして戦後、パリに戻ってきたものの
チョコレートだけのお店では難しいと考え
パティスリーとお総菜屋さんを兼ねた
お店を1955年にオープンしました。
それから20年近くの年月を経て……
さまざまなお店でチョコレートを
試してみましたが「おいしいチョコレートがない!」と
がっかりしていたロベールさんは、そのうちに
「自分が本物のチョコレートを作らなくて、誰がする?」
そう、考えるようになったのだそう。
このとき、ロベールさん48歳。
当時は1粒12グラム以上の大きなボンボン・ショコラが
主流だった中で、ロベールさんが作り出したものは
8グラムという小さなサイズ。
しかし、その中のガナッシュは、風味豊かなもの。
フルーツの果肉をそのままとじこめたり
ミントなどハーブの香りと味わいをうつしたりと、
新しいボンボン・ショコラの世界を生み出しました。
当時のパリの様子を聞き、
美しい「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のブティックを眺めながら
ショコラティエたちのいまの活躍ぶりを思うと
はぁっと頭が下がるような思いがしました。
いくつになっても、好きなものへの熱い思いがあれば
ダイナミックにチャレンジできるのですね。
「それって、いいなぁ、うらやましいなぁ。
自分だったら、どんなことだろう?」と思いを馳せてみたり……。
そうして、なにより
いま、こうして、いろいろな味わいの
おいしいチョコレートを楽しめるのは、
ロベールさんのおかげかもしれないと思うと
「どうもありがとう!」と伝えたい気持ちになりました。
現在「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」では
ロベールさんの思いを引き継ぎ、
ジル・マルシャルさんがクリエイティブ・ディレクターに。
ジルさんの子どものころのお話が、とてもチャーミングだったので
またあらためて、ご紹介したいと思います。
editor : koko tashima
ラ・メゾン・デュ・ショコラも登場する
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです
日本にもブティックがあるので、ご存知の方も多い
チョコレート・ショップではないでしょうか?
このお店をたちあげたロベール・ランクスさんは
チョコレートをフランスの文化にまでした
といわれるショコラティエなのです。
彼が「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」をオープンした
1977年当時のフランスでは、
チョコレートは、あまり重要視されていませんでした。
製菓学校でも、専門的に
チョコレートについて教えるコースはなく、
チョコレートづくりは、職人が行うもので
パティスリーのように創造性を発揮する必要はないというふうに
考えられていたのだそう。
う〜ん、いまとなっては、なんとも意外!
もったいないような気持ちすらしますね。
フランスではじめてチョコレートが上陸した
バスク地方で生まれたロベールさん。
チョコレートについて学ぶためにスイスへ渡りました。
そして戦後、パリに戻ってきたものの
チョコレートだけのお店では難しいと考え
パティスリーとお総菜屋さんを兼ねた
お店を1955年にオープンしました。
それから20年近くの年月を経て……
さまざまなお店でチョコレートを
試してみましたが「おいしいチョコレートがない!」と
がっかりしていたロベールさんは、そのうちに
「自分が本物のチョコレートを作らなくて、誰がする?」
そう、考えるようになったのだそう。
このとき、ロベールさん48歳。
当時は1粒12グラム以上の大きなボンボン・ショコラが
主流だった中で、ロベールさんが作り出したものは
8グラムという小さなサイズ。
しかし、その中のガナッシュは、風味豊かなもの。
フルーツの果肉をそのままとじこめたり
ミントなどハーブの香りと味わいをうつしたりと、
新しいボンボン・ショコラの世界を生み出しました。
当時のパリの様子を聞き、
美しい「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のブティックを眺めながら
ショコラティエたちのいまの活躍ぶりを思うと
はぁっと頭が下がるような思いがしました。
いくつになっても、好きなものへの熱い思いがあれば
ダイナミックにチャレンジできるのですね。
「それって、いいなぁ、うらやましいなぁ。
自分だったら、どんなことだろう?」と思いを馳せてみたり……。
そうして、なにより
いま、こうして、いろいろな味わいの
おいしいチョコレートを楽しめるのは、
ロベールさんのおかげかもしれないと思うと
「どうもありがとう!」と伝えたい気持ちになりました。
現在「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」では
ロベールさんの思いを引き継ぎ、
ジル・マルシャルさんがクリエイティブ・ディレクターに。
ジルさんの子どものころのお話が、とてもチャーミングだったので
またあらためて、ご紹介したいと思います。
editor : koko tashima
ラ・メゾン・デュ・ショコラも登場する
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです
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