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ジャック・ジュナン フォンダー・アン・ショコラ
「子どものころから、お菓子が好きだったんだよね」
「お菓子でみんなが喜ぶのがうれしくてね」
「お母さんが、本格的なお菓子を作ってくれていたんだ」
など、パティシエになったきっかけは、みんなさまざま。
今回、取材させていただいた中でも、
ちょっとユニークな経歴をお持ちなのが
ジャック・ジュナンさんです。

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昨年12月、北マレ地区に、ブティック&サロン・ド・テ
「Jacques Genin fondeur en chocolat」をオープンした
ジャックさんは、アルザス地方で幼少時代を過ごしました。
あるとき人生がすべてイヤになってしまい
すべてを捨てて、ヒッチハイクをしたのだそう。
その車の向かった先は……パリ。
そのときは、行き先も何をするのかも
どうでもよかったという、ジャックさん。

パリのレストランの見習いに
入ったことから、彼の人生は変わります。
生まれてからずっと、縁もゆかりもなかった
レストランの世界に、次第に魅せられていき、
努力家でもあったジャックさんは、
パリ近郊のレストランの経営を任せられるまでに。
そして28歳のとき、パリ6区に
レストラン「バジック」をオープン。

それまでは、経営だけだったそうですが
このとき、はじめて自らキッチンに立つことになりました。
この経験から「作る」ことに目覚めたというジャックさん。
さらに、チョコレート作りに興味を持ち
32歳のときに「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」へ。
アトリエで、その才能を開花させて
パティスリーのレシピ開発を担当しました。

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アトリエ「フォンダー・アン・ショコラ」を
立ち上げたのは36歳のとき。
「フォンダー・アン・ショコラ」とは、
フランス語で、チョコレートを鋳造する人という意味。
飾り気のない名前に、職人らしい意気込みが感じられます。
15区にかまえた小さなアトリエで作る
ボンボン・ショコラやキャラメル、ヌガーは評判を呼び、
ガストロノミー・レストランや老舗ホテルなどから
オーダーが入るまでになりました。
そして、小さなアトリエを飛び出して
ずっと抱いてきた夢を実現しようとジャックさんは、
ブティックを開くまでにたどりついたのです。

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ジャックさんのアトリエにいるスタッフの中には
調理師学校の卒業者や、製菓の経験者ではない人も。
「お菓子を愛する気持ち、
 学びたいという気持ちがあればいいんだよ。
 でも、彼を迎え入れた自分には、責任がある。
 自分の持っているすべてを、伝えてあげなければね。」
人と人、人と味わいの出会いを大切にしたいというジャックさん。
それは、ご自身がたどってきた道に通じるのかもしれません。

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さまざまな経験を乗り越えて、
これだ!と思える世界と出会うことができたジャックさん。
ひとつのところにとどまることなく
興味を持った新しい世界に飛び込んでみる、
その軽やかさとパワー。
この素敵なお話と、ジャックさんが手がけるお菓子。
からだのどこかで、ほろほろっとほどけて、
全体にすっとしみわたっていくような、やさしさを感じました。
やわらかい中に強さもある、あの味にまた出会いたい
そんな心に残るお店です。

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editor : koko tashima


ジャックさんのブティックとお菓子について紹介している
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちらです

パリのお菓子屋さん72.jpg
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