2009-08-06
ふたつのフルーツタルト
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『パリのお菓子屋さん』に登場する
お菓子屋さん「Sucre Cacao シュクレ・カカオ」。
このお店は、パリの下町の雰囲気がただよう
20区のガンベッタというカルチエにあります。
お店をたずねると、お店の前で
スクーターに乗っている男の子がいます。
コーディネーターの伊藤さんの姿を見つけると
「アヤ、アヤ!」と、とてもうれしそう。
伊藤さんの手をぎゅっとつないで放さない姿が
ほほえましい男の子は、7 歳のアントワーヌくん。
「シュクレ・カカオ」パティシエのジェームスさんと
お店を切り盛りするソフィーさんの息子さんです。
そして、ソフィーさんの後ろについて
10歳のアメリちゃんが出てきました。
「はじめまして!」
今日の撮影では、子どもたちが
フルーツタルトづくりにチャレンジ!
お店の裏手の通り沿いにある、
アトリエにおじゃましました。
お姉ちゃんのアメリちゃんは、
名前を刺しゅうしたコック・コートに着替えます。
アメリちゃんは、普段からお菓子づくりが大好き。
学校が終わると、毎日のようにアトリエに入って
チョコレートのグラサージュをしたり、マカロンを作ったり
パパのお手伝いをよくしているのだそう。すごい!
「じゃあ、将来はパティシエかな?」と言うと
「算数の先生になりたいの」と、ちょっとはにかみます。
今日は、タルト台はパパに用意してもらって
デコレーションからはじめます。
タルト台に、まずカスタードクリームをしぼって
粉糖をふりかけて、ベースを作ります。
どんなふうにフルーツを並べようかな?
アメリちゃんとアントワーヌくんは、ちょっと思案顔。
「自由にやっていいんだよ、思うままにね」
「そうだ、絵を描くみたいにね」とパパ。
たしかに、四角いタルト台は、
まるで、まっ白なキャンバスのよう。
その声に背中を押されて、いちごとフランボワーズを
ふたりは手にして、いろどりよく並べていきます。
いちごはアメリちゃんが上手にナイフを使って
へた取りをして、カットしました。
出来上がりの絵がだんだんと見えてきたのか
ふたりとも、次第に手が早くなっていきます。
フルーツを並べるあいだは、ふたりとも夢中。
仕上げに、チェリーをのせて
とっておきの金箔を散らせると
お店に並べても、ひけをとらない美しい仕上がり!
そのあとはもちろん、みんなで「いただきます!」
香りがよくて、すこし酸味のあるベリーに
やわらかい甘みのカスタードがよく合います。
パティシエのパパの教えのもと
子どものころから自由な感性でお菓子をつくって、
おしゃべりしながら、みんなで食べる……
そんな楽しい時間とともに
甘酸っぱいフルーツタルトは、
アメリちゃんとアントワーヌくんにとって
きっと大人になっても忘れない
大切な味になるんだろうなぁ。
アトリエのドアを開け放すと
ご近所さんも、代わる代わる顔をのぞかせて
「ジェームス、ボンジュール」「なにしているの?」
ふたりの作った、ふたつのフルーツタルトを囲んで
いつのまにか、パーティになっていました。
これもパリならでは……という楽しいひとときでした。
editor : koko tashima
そんなやさしいパパでもあるジェームスさんのお菓子を紹介した
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちら
お菓子屋さん「Sucre Cacao シュクレ・カカオ」。
このお店は、パリの下町の雰囲気がただよう
20区のガンベッタというカルチエにあります。
お店をたずねると、お店の前で
スクーターに乗っている男の子がいます。
コーディネーターの伊藤さんの姿を見つけると
「アヤ、アヤ!」と、とてもうれしそう。
伊藤さんの手をぎゅっとつないで放さない姿が
ほほえましい男の子は、7 歳のアントワーヌくん。
「シュクレ・カカオ」パティシエのジェームスさんと
お店を切り盛りするソフィーさんの息子さんです。
そして、ソフィーさんの後ろについて
10歳のアメリちゃんが出てきました。
「はじめまして!」
今日の撮影では、子どもたちが
フルーツタルトづくりにチャレンジ!
お店の裏手の通り沿いにある、
アトリエにおじゃましました。
お姉ちゃんのアメリちゃんは、
名前を刺しゅうしたコック・コートに着替えます。
アメリちゃんは、普段からお菓子づくりが大好き。
学校が終わると、毎日のようにアトリエに入って
チョコレートのグラサージュをしたり、マカロンを作ったり
パパのお手伝いをよくしているのだそう。すごい!
「じゃあ、将来はパティシエかな?」と言うと
「算数の先生になりたいの」と、ちょっとはにかみます。
今日は、タルト台はパパに用意してもらって
デコレーションからはじめます。
タルト台に、まずカスタードクリームをしぼって
粉糖をふりかけて、ベースを作ります。
どんなふうにフルーツを並べようかな?
アメリちゃんとアントワーヌくんは、ちょっと思案顔。
「自由にやっていいんだよ、思うままにね」
「そうだ、絵を描くみたいにね」とパパ。
たしかに、四角いタルト台は、
まるで、まっ白なキャンバスのよう。
その声に背中を押されて、いちごとフランボワーズを
ふたりは手にして、いろどりよく並べていきます。
いちごはアメリちゃんが上手にナイフを使って
へた取りをして、カットしました。
出来上がりの絵がだんだんと見えてきたのか
ふたりとも、次第に手が早くなっていきます。
フルーツを並べるあいだは、ふたりとも夢中。
仕上げに、チェリーをのせて
とっておきの金箔を散らせると
お店に並べても、ひけをとらない美しい仕上がり!
そのあとはもちろん、みんなで「いただきます!」
香りがよくて、すこし酸味のあるベリーに
やわらかい甘みのカスタードがよく合います。
パティシエのパパの教えのもと
子どものころから自由な感性でお菓子をつくって、
おしゃべりしながら、みんなで食べる……
そんな楽しい時間とともに
甘酸っぱいフルーツタルトは、
アメリちゃんとアントワーヌくんにとって
きっと大人になっても忘れない
大切な味になるんだろうなぁ。
アトリエのドアを開け放すと
ご近所さんも、代わる代わる顔をのぞかせて
「ジェームス、ボンジュール」「なにしているの?」
ふたりの作った、ふたつのフルーツタルトを囲んで
いつのまにか、パーティになっていました。
これもパリならでは……という楽しいひとときでした。
editor : koko tashima
そんなやさしいパパでもあるジェームスさんのお菓子を紹介した
『パリのお菓子屋さん』の詳細はこちら